こころの温もり
~思いやりが人を繋ぐ~

青少年育成委員長
大谷 祐一

 今やインターネットのない生活は考えられないほどに私たちの生活に浸透しています。インターネットは世界中の人とも簡単に繋がれるという大変便利なものです。一方で、顔の見えないことにより無意識に相手を傷つけてしまい、思いやりにかける人になる危険性があると考えます。思いやりのある人になるためには、相手の立場で考えるこころを育てることが必要です。子どもの頃から自然に触れることで五感を刺激し感性を磨き、直接人と話し触れ合うことで仕草や言葉のニュアンスの中から相手のこころの動きを感じ考えられる想像力を育むことができます。また、現代は情報や物も自宅で手に入れられ一人でも生活がほぼ完結できるようになり、地域の人達と接する機会自体も少なくなっています。しかし、子どもが地域の未来を担う存在という事に変わりはなく、地域全体として子どもの育成に携わっていかなければなりません。
 そこで、本年度青少年育成委員会では、思いやりのある子どもの育成を目標に委員会活動を行っていきます。思いやりとは相手の身になって考え、自ら行動するという事です。子ども達は、仲間と共に考え助け合い、目標に立ち向かうことで達成感や感動を得て成長することができます。一つの目標に向かう中で、困っている子がいるのならば、子ども同士でも共に考え解決しようと行動することが大切です。そのために必要な第一歩は、まず、人に関心を持つことにあると考えます。どうしてこの子は困っているのか、どうしたら助けられるかを自発的に考え、相手のために積極的な行動をとれる子を育成します。また、助けられた子は感謝の意を笑顔で伝えることで相手を清々しい気持ちにし、自身も人の優しさを知り他者のために行動することで、ますます地域に思いやりの輪が拡がると確信します。
 我々大人は、地域の子ども達も我が子と思い行動し、子ども達の成長に良くも悪くも大きく影響を与えるということをわきまえ行動することがまず大切です。大人の姿を子ども達は見ていて、真似をするということを意識し、物事に対して真摯に取り組み、人に対して優しさを持って接する姿を子ども達に見せなくてはなりません。また、子どもの目線を持ちながら大人の視点で物事を分析し、子ども自身にどういう行動をとるべきかを自発的に考えさせるよう促さなければなりません。さらに、子どもの将来を見据え、褒めることで自信を持たせ、叱ることで自分を見つめ直させることも大切です。
 子ども達は、仲間と協力し目標に立ち向かうことで成長することができます。模範となる大人の姿を見て育った子ども達は、相手の身になって考え、自ら行動することができます。その成長や行動は地域に思いやりという温もりの種を生み、その温もりが笑顔という花を咲かせます。さらに他者にも自ら人のために行動する意思を芽生えさせ、清々しい風と共に地域にあたたかい終わることのない春をもたらします。成長した子ども達はまた次の世代へと思いやりのこころを受け継ぎ、他者に対して愛の溢れる人に成長すると確信します。